鷺沼駅前再開発の経過と現状と運動

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2023年73日 

宮前区を考える会 事務局長 猪俣博

 20178月に、鷺沼駅前再開発事業の準備組合が設立されました。

 20184月に、宮前区内の町会長・自治会長が集められて市当局から言われたのが「東急・準備組合が鷺沼駅前再開地区に区役所を移転させるのはどうですかとお誘いを受けている」

 20191月に、「宮前区役所移転と鷺沼駅前再開発を考える会」(以下「会」と表記)を宮前平駅頭宣伝の中で立ち上げる。「会」は、環境アセスメント条例に基づく意見書数千通提出運動などに取組み開発地区の問題点を明らかにしてきた。

 20193月に、福田市長が定例記者会見で「宮前区における公共機能に関する基本方針」を発表して、宮前区役所・市民館、図書館を現在地から鷺沼再開発地区に移転するとした。理由は「総合的判断」と発表し、具体的理由は何ら示されなかった。「会」はただちに意見書提出運動と4万枚チラシ配布に取り組んだ。

 202010月 「会」は、区役所・市民館・図書館移転と鷺沼駅前再開発を問う「1万人署名」を提起して、12月より開始した。鷺沼、宮前平、宮崎台、梶ヶ谷、溝の口の駅頭宣伝と4万枚の宣伝チラシ配布と人の繋がりの署名運動に取組み、212月に「1万人署名」を川崎市議会に提出した。「1万人署名」は否決されたが、コロナ感染の拡大、危機を重なり大幅な延期が繰り返された。国の見直し案「コロナ危機を契機としたまちづくりの方向性」がだされ、「会」の問題点の指摘が正しかったことが確認された。

 20232月 川崎市と鷺沼駅前再開発準備組合は、新たな案をなし崩し的に提案してきた。再開発地区を広げるには住民の反対が強いため、鷺沼地区・地区計画地(下記図B)内の鷺沼駅(図C)と北街区東側(図C〞)を東急主導で再開発地区と一体化して開発する。事実上の再開発地区拡大を計画している。

「会」は、6月の会合(第19回みんなの集い)で、運動の原点に立ち返って、①「なんで区役所・市民館・図書館移転」なのか、②「区役所と警察署・消防署の分離」で気候変動による大災害に対応できるのか。③「タワマンは時代遅れ」などを問う運動と署名活動に取り組む事を決めた。

 

開発図.png

     【図の説明】

A=鷺沼駅前再開発地区

B=鷺沼地区・地区計画

C=鷺沼駅

C〞=北街区再開発地区東側

D=昭和大学建設予定地

E=宮前平駅

上の道路=尻手黒川線

下の道路=246号線

上の学校=土橋小学校

下の学校=鷺沼小学校

縦の道路=市道久末鷺沼線

 (尻手黒川線と鷺沼駅と246号線を通る道路)