謹賀新年 2月3日講演会のお知らせ

謹賀新年

宮前区を考える会(現宮前区役所を存続し、鷺沼駅前再開発を考える会)は、201916日の現在の宮前区役所の存続を訴える宮前平駅前での署名活動から出発しました。早いものでまる4年がたちました。

 この間、コロナ危機と1万人署名などの私たちの運動で、再開発事業は再三の見直しが行われ、ようやく20243月までに都市計画決定と組合設立認可の予定です。

 見直しで再開発事業の問題が解決したかと言えば、矛盾はますます深まっています。

①タワマンと谷間の鷺沼駅・線路での風害の影響は未知数です。
②現図書館、市民館と広さを同じにすることでの不合理性。
③駅から反対側に入口を変えた構造物(市民館・図書館)の段階に植木鉢を並べることで、現在の桜並木を大幅に伐採する代替えになるのか。
④なにより、構造物の1階をバスターミナルにして(たまプラザ駅北側バスターミナル構造と同等)にして現在の道路を拡張せず、市道鷺沼線を再開発組合に売却し交通路のはけ口をなくせば、ただでさえ朝夕の交通渋滞は、1日中、常時渋滞にならないか。

 今、最大の問題は、建設費の高騰が避けられなくなってきたことです。ウクライナ危機、ガザ危機など世界的な戦争の拡大がエネルギー、資材高騰を生みだし、大阪万博の建設費約2倍の要因にもなっており、これからの日本中の建設費は高騰を続けます。その上で、区役所、市民館、図書館の移転は理にかなったものなのかと言う当初からの根本問題は残ります。

 これらが解決しないまま、市民の負担となってのしかかってきます。

 宮前区を考える会は、あらためてこれらの問題を整理し、再確認するために、再開発の当事者である鷺沼駅前再開発準備組合と川崎市に一緒に考える機会を持ちたいと講演会への参加と発言を求める申入れも行い、区民のみなさんが考える機会となるよう講演会を考えています。

 と き  202423日(土)午前9時30分~12

ところ  宮前市民館第4会議室

講 演  「鷺沼再開発は誰のためか・建設費高騰とさらなる市民犠牲」

     埼玉大学名誉教授 岩見良太郎さん 

以上

多数の皆さんのご来場をお待ちしています。

 宮前区を考える会

事務局長 猪俣 博

鷺沼240203集会.pdf

川崎の文化と図書館を発展させる会より、陳情署名の依頼がありましたので、先日開催された緊急集会の報告とあわせ宮前の会のHPに掲載いたします。

緊急市民集会 市民館・図書館 指定管理にしちゃっていいの?開催報告  
   (川崎の文化と図書館を発展させる会 岡本正子氏報告より関連部分を掲載)

89日当日は雨が降ったりやんだりの不安定な天気でしたが、会場は参加者でいっぱいでした。【60名】

この度、私たちの会の代表になっていただいた城谷護さんに、腹話術のゴローちゃんとの掛け合いで「指定管理者制度ってなぁに?」「川崎市は、なぜそれをやろうとしているの?」など、わかりやすく解説していただきました。

時々笑いをはさんで、和やかな雰囲気ですが、既に指定管理になっているエポックなかはらで、利用者ではなく指定管理者の都合のよい運営がされていることや、市民ミュージアムの台風被害の背景にある指定管理の問題、昨年、社会教育委員会議で指定管理について議論されなかったこと、それにもかかわらず、教育委員会は指定管理者制度の導入を決めたことなど、次々と指摘されました。

そのあと、会場から意見を募ると、保育園の例や、大山街道ふるさと館の指定管理を受ける側だった経験から、制度の複雑な面や受ける側の大変さなどもわかってきました。

更に、指定管理者制度以前の問題として、川崎市の文化政策はどうか、市民が利用する施設に予算を投じる気がない川崎市の文化度の低さが根底にあるという指摘もありました。

また、市民館・図書館への指定管理者制度の導入について、ほとんどの市民に知らされていないことも大問題です。

指定管理者制度の問題は、制度を受ける業者の問題だけでなく、業者に任せる行政の側の問題でもあり、制度自体の問題もあるが、制度以前に行政が文化政策をどのようにしようとしているかが、根底にある一番重要な問題なのかもしれません。

でも今は,条例改正が予定される9月議会までに市民になにができるかです。

まずは市民の関心を広げるために,署名活動にご協力をよろしくお願いします。

以上です。ご協力よろしくお願いいたします。

2023.8.9緊急市民集会報告.docx 原文

2023.8.9陳情書・川文図.pdf (印刷元)

 ※下の画像は見本です。上のpdfファイルをダウンロードして印刷してくださるようお願いします。

2023.8.9陳情書・川文図.jpgのサムネイル画像

鷺沼再開発の現状

鷺沼駅前地区再開発地区と昭和大学開発地との関連

宮前区を考える会 事務局長 猪俣 博

 鷺沼再開発のアセス条例の審査が終わり、審査書が2023年8月4日告知されました。
 反対のための1万人の署名や4万枚のビラ2回のポステイング、十数回の交渉など粘り強い運動とコロナ危機によって、大幅な計画の遅れになった。工事自体は、当初計画より5年遅れている。 明らかになって来た問題は、都心への電鉄利用の激減、気候変動による災害に弱い鷺沼駅前のタワマンの価値の不安定化、タワマンの風害、駅前道路交通渋滞、最近では神宮外苑再開発に見られる緑の伐採と鷺沼駅前の桜並木の伐採が重なり始めている。
 新型コロナ危機が2020年から始まり上記の問題が発生し、再開発計画は、手詰まりになりました。
昭和大学が下記の図の土地を購入したのが2021年、計画書を川崎市へ提出したのが2022年と、8月8日の昭和大学鷺沼校地・新キャンパス整備計画の説明会で当事者が話しました。鷺沼駅前再開発地区の外側の鷺沼地区計画の変更を発表したのが2023年2月です。鷺沼駅を地区計画に繰り入れました。
 昭和大学の説明会で整備計画方針が説明されました。1鷺沼駅周辺の拠点性向上・宮前区残対の魅力向上に資する都市機能の導入です。これは、主語が大学ではなく川崎市です。川崎市の願望が書かれています。なぜなら2番目は、2駅至近かつ住宅地内という立地性を考慮した、大学と地域の憩い・交流の場の創出。これは大学側の立場です。説明会で1番の都市機能の導入とは何かと質問したところ、大学ができることと答えました。川崎市の立場の説明をしていました。まさに昭和大学の誘致で鷺沼駅前再開発の息を吹き返させたようにみえます。それでも区役所移転の是非、交通問題、タワマン問題の解決にいたっていません。アセスが終了しても、実際の工事はこれからです。運動もこれからです。

昭和大学計画地.jpg

再開発地区は黒く囲ったところ。鷺沼地区計画はその外側ぐるっと2~30M幅です。昭和大学と周辺地区(3丁目・4丁目)は、第1種低層住居専用地域です。昭和大学の敷地のみ第1種中高層住宅専用地域に変更して大学ができるようにする。

7月3日のみんなの集いで、この件について案内されました。あらためてご案内します。

 都市計画素案説明会(鷺沼4丁目・昭和大学ほか関連案件)

 731日(月)午後7時から830分。土橋小学校体育館

 ①昭和大学問題

  〇昭和大学の建造物を4丁目の第1種住宅地区から用途変更で建てようとしている。

  〇地区計画の変更は、ごく一部の関係住民に説明しただけ。(昭和大学とは別問題)

 ②「会」のみなさんは、積極的に参加してください。

   用途地域の変更(鷺沼4丁目地区)ほか関連案件について (2023.7)

   地区計画の変更(鷺沼地区)の案の概要 (2023.6)

この件についての公聴会開催について 川崎市のHPによると、縦覧期間中に公述の申出があった場合には、公聴会が開催されます。

 (1)日時 令和592日(土)午前10時から

 (2)場所 川崎市立土橋小学校体育館(宮前区土橋3丁目1-11

 (3)公述の申出について

ア 公述人の資格
  公述できる方は、川崎市民及び利害関係人(川崎市内の土地に法律上の権利関係を有する方や法人等)です。
イ 申出期間
  令和5年8月1日(火)から令和5年8月15日(火)まで
 ※郵送の場合は令和5年8月15日(火))の消印まで有効。
ウ 書式
 「氏名」、「住所」、「意見の要旨等」を記入すれば書式は自由。 
 見本

  

6月23日の「宮前区を考える会第19回みんなの集い」の話し合いをうけて、7月12日、福田市長へ質問書、まちづくり局へ申入れ書を提出しました。

以下その内容です。

川崎市まちづくり局様

2023年7月12日

宮前区を考える会
事務局長 猪俣博

鷺沼駅前再開発地区事業に関する申入れ書 

1. 鷺沼駅前再開発地区事業の説明会等には、事業主体の鷺沼駅前再開発地区準備組合と川崎市まちづくり局が必ず同席してください。

 〈理由〉

 川崎市の説明会と準備組合の説明会で、たびたび聞かされるのは、「それは準備組合のことですから」「それは東急さんのことですから」「川崎市さんのお考えがあると思いますから、こちらでは答えられません」などと、聞く側の区民の理解が深まらない場合がしばしば起こります。 事業内容が鷺沼駅前の再開発事業ですから、川崎市と準備組合が同席してご回答いただくのが区民により理解される場になると思いますので、説明会等での同席をお願いいたします。

2. 鷺沼地区地区計画について

  •  鷺沼駅の構造をどう変えるのですか。また、再開発地区との連結状況はどうなりますか。
  •  再開発地区の北街区の東側地区計画地区は何を予定しているのですか。
  •  昭和大学施設予定地は鷺沼地区地区計画に含まれますか。その根拠は何ですか。

3. 鷺沼駅前再開発地区事業について

  •  駅前街区と北街区の間の道路の変更を計画しましたか。今後、想定される交通渋滞は緩和される想定ですか。
  •  タワーマンションが2棟計画されていますが、タワマンが最近の世界的気候変動や災害に対して、しばしば構造上の脆弱性が問題になっています。その対策等は事業者がどう検討し、どう対策したか、市としてどう指導されていますか。

 

以上

f20230712まちづくり局への申入.pdf

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川崎市市長福田紀彦様

  鷺沼駅前再開発地区に関する質問書

2023年7月12日

宮前区を考える会
事務局長 猪俣博

1. 鷺沼駅前再開発地区へ公共機能を移転する理由について

  福田市長におかれましては、20193月に宮前区の公共機能を移転する基本方針を発表した際に、「総合的判断」によって鷺沼駅前再開発地区に区役所、市民館、図書館を移転すると承知しています。

 20237月になっても、「総合的判断」の具体的理由をお聞きしていませんが、わたしども「宮前区を考える会」の認識不足でしょうか。あらためて「総合的判断」の理由をおきかせください。

2.「総合的判断」に災害対策は考慮されていますか

  「総合的判断」の1つに、世界的気候変動に伴う災害の頻発や身近に迫ってきている南海沖トラフ地震対策は、十分考慮されていますでしょうか。災害時の鷺沼駅前再開発地区の区役所移転と現在地の消防署、警察署の連携はどのようにすると検討されていますでしょうか。お聞かせください。

以上

20230712川崎市長への質問書.pd

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指定管理に関する集会が2つ予定されています。

7月30日(日) 「指定管理者制度ってなあに?」 チラシ.pdf   

        高津市民館 12F 第5会議室 午後2時~4時
        「社会教育を考える川崎の会」主催


8月9日(水) 「緊急市民集会 市民館・図書館 指定管理にしちゃっていいの?」 チラシ.pdf

        高津市民館12F 第6会議室 午後2時~4時
        川崎の文化図書館を発展させる会主催

 

指定管理者制度ってなぁに?チラシ20230730.jpg

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20230730緊急市民集会チラシ表.jpg

チラシ 緊急市民集会 表、ウラ_002_1.jpg

鷺沼駅前再開発の経過と現状と運動

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2023年73日 

宮前区を考える会 事務局長 猪俣博

 20178月に、鷺沼駅前再開発事業の準備組合が設立されました。

 20184月に、宮前区内の町会長・自治会長が集められて市当局から言われたのが「東急・準備組合が鷺沼駅前再開地区に区役所を移転させるのはどうですかとお誘いを受けている」

 20191月に、「宮前区役所移転と鷺沼駅前再開発を考える会」(以下「会」と表記)を宮前平駅頭宣伝の中で立ち上げる。「会」は、環境アセスメント条例に基づく意見書数千通提出運動などに取組み開発地区の問題点を明らかにしてきた。

 20193月に、福田市長が定例記者会見で「宮前区における公共機能に関する基本方針」を発表して、宮前区役所・市民館、図書館を現在地から鷺沼再開発地区に移転するとした。理由は「総合的判断」と発表し、具体的理由は何ら示されなかった。「会」はただちに意見書提出運動と4万枚チラシ配布に取り組んだ。

 202010月 「会」は、区役所・市民館・図書館移転と鷺沼駅前再開発を問う「1万人署名」を提起して、12月より開始した。鷺沼、宮前平、宮崎台、梶ヶ谷、溝の口の駅頭宣伝と4万枚の宣伝チラシ配布と人の繋がりの署名運動に取組み、212月に「1万人署名」を川崎市議会に提出した。「1万人署名」は否決されたが、コロナ感染の拡大、危機を重なり大幅な延期が繰り返された。国の見直し案「コロナ危機を契機としたまちづくりの方向性」がだされ、「会」の問題点の指摘が正しかったことが確認された。

 20232月 川崎市と鷺沼駅前再開発準備組合は、新たな案をなし崩し的に提案してきた。再開発地区を広げるには住民の反対が強いため、鷺沼地区・地区計画地(下記図B)内の鷺沼駅(図C)と北街区東側(図C〞)を東急主導で再開発地区と一体化して開発する。事実上の再開発地区拡大を計画している。

「会」は、6月の会合(第19回みんなの集い)で、運動の原点に立ち返って、①「なんで区役所・市民館・図書館移転」なのか、②「区役所と警察署・消防署の分離」で気候変動による大災害に対応できるのか。③「タワマンは時代遅れ」などを問う運動と署名活動に取り組む事を決めた。

 

開発図.png

     【図の説明】

A=鷺沼駅前再開発地区

B=鷺沼地区・地区計画

C=鷺沼駅

C〞=北街区再開発地区東側

D=昭和大学建設予定地

E=宮前平駅

上の道路=尻手黒川線

下の道路=246号線

上の学校=土橋小学校

下の学校=鷺沼小学校

縦の道路=市道久末鷺沼線

 (尻手黒川線と鷺沼駅と246号線を通る道路)

 

区内4か所での説明会

コロナ禍を契機として行われた鷺沼駅前再開発計画の検証結果の提出を受け、その内容や今後のスケジュール、関連する公共機能に関係する取り組み等について、川崎市による説明パネルの展示と職員による説明対応が下記のスケジュールで行われます。説明パネルは開催日以後、宮前市民館や鷺沼行政サービスコーナーなどで3/31まで展示されます。

2月14日(火)午前10時〜午後2時   有馬・野川生涯学習支援施設アリーノ2階フリースペース

2月15日(水)午前10時〜午後2時  向丘出張所1階

2月16日(木)午前11時〜午後3時東急田園都市線鷺沼駅前3番バス乗り場付近

2月17日(金)午前10時〜午後2時  宮前市民館入口ホール

2月18日(土)午前10時〜午後2時 宮前市民館入口ホール

1月25日鷺沼再開発事業の環境アセスメントの意見書を提出しました。

この意見書は2020年8月の環境アセスのあとに、コロナ危機で東急が事業計画の見直しに迫られ、なおかつ宮前区を考える会の1万名署名に押され大幅な見直しをしたことで、環境アセスのやり直しをしたことに対して取り組まれた意見書運動です。

大幅な見直しをしたのですが、道路事情とタワマンの大きさは同じという基本点は変わっていません。

1月25日午前10時30分に第3市庁舎ロビーに7人の仲間が集まり、打合せ後、記者クラブを訪れ、11時より記者会見を開きました。

参加した社は、神奈川新聞、神奈川テレビ、読売、毎日、朝日、東京でした。
通常15分~30分の会見は、1時間にわたって行われ、参加者全員が発言しました。

その後環境局環境評価課に意見書を提出しました。
 提出数 1,823通でした。

神奈川テレビは夜の6時のニュースで鷺沼の街を映像と会見の内容を5分ほど放映しました。東京新聞神奈川新聞、読売新聞、タウンニュース(2/3)にて記事が掲載されました。

 宮前区を考える会 事務局長 猪俣 博