「宮前区を考える会」の請願署名が不採択になりました。
2025 年 8 月 21 日(木)
宮前区を考える会
(1)請願署名項目
〇防災の観点から、現宮前区役所・消防署・警察署の連携と避難所としての現市民館・図書館の総合的存続を強く求めます。また、鷺沼駅前再開発地区には、市民館・図書館の分館をつくることを求めます。
〇鷺沼駅前再開発事業で、建設費のこれ以上の市税負担はしないことを求めます。
〇鷺沼再開発地区のタワマンの中低層化を求めます。
(2)8 月 21 日、第 4 委員会(まちづくり委員会)での採択
〇請願署名賛成(共産・井口)、反対9(公明・浦田、維新・高戸、自民・松原・上原、みらい・雨笠・高橋・堀添、無・吉沢・月本)で不採択となった。
(3)市当局の資料
〇従来の説明資料に防災と新図書館、駅舎に自由通路と改札口新設の資料が追加されていた。
〇災害時の帰宅困難者数を鷺沼駅で300人の見積もり、新図書館利用者増加見込みに対応するスペースの狭さなど、未経験分野での想像性のなさが如実に示された説明であった。
(4)委員の討論
〇「鷺沼再開発が宮前区のすばらしい未来」であるとの発言は皆無であった。
〇珍しく委員 8 人が発言した。全員(1 人発言なし)が疑問、不安、心配、慎重の意見であった。
(5)井口議員のいくつかの質問と市当局の答弁について
〇区役所・市民館・図書館の移転理由は、従来よりも弱い、「決めたから移転する」との答弁で、明確な理由は示されなかった。
〇鷺沼駅前再開発の優位点として強調されていた交通広場(バスターミナル)が2倍になり、宮前区のバスセンターになるとの主張は、「バス運転者不足で増便がむずかしい」と後退的答弁であった。
〇駅前街区は、川崎市の道路(鷺沼線)売却部分を入れても狭い土地に詰め込むために市民館、図書館は、現在より少しずつ狭くなっている(大ホールは900人が 600 人、図書館も通路や談笑スペース等を入れて同規模、図書の収蔵庫がなくなる)
〇市の道路(鷺沼線)は再開発組合に売却してしまい、駅前街区と北街区の公共施設のスペースは買い取りになる。将来の立替等の時は、特に北街区は区分所有者のひとりでしかなく所有権は激減する。
(6)宮前区を考える会の運動
〇鷺沼駅前再開発は、明るい展望の見えない計画になりつつあり、今後の世界と日本の景気次第では、大きな挫折が待ち受けることも想像される。
〇開発が進むにしても今後 10 年にわたって工事がおこなわれることで、住民の安心・安全の要求と、ともに運動していかなければならない。
〇現在地の跡地利用に触れた議員も多く、図書館を残す可能性と運動も必要になってきている。