9月28日、「宮前区を考える会」は、川崎市議会に向けた請願署名活動をスタートさせる「つどい」を開きました。請願署名の内容は、改めて大震災に対して鷺沼への区役所移転が最良の施策なのか。資材費高騰で500億円の建設費が880億円に修正され、税金の支出もここが上限とは東急・準備組合、市も明言していないこと。タワマンはいやだとの根深い住民の声をまとめ、請願項目は3点です。
1.防災の観点から、現宮前区役所・消防署・警察署の連携と避難所としての現市民館・図書館の総合的存在を強く求めます。また、鷺沼駅前再開発地区には、市民館・図書館の分館をつくることを求めます。
2.鷺沼駅前再開発事業で、建設費のこれ以上の市税負担はしないことを求めます。
3.鷺沼再開発地区のタワマンの中低層化を求めます。
つどいでは、宮前区に代々住んでいる方から、戦前までは、鷺沼村は存在せず陸軍の演習場だった。区の真中にある区役所を西の隅になぜ持っていくのか。大災害にふれて話してくれました。別の地元の方は、市会議員が何も言わずに賛成しているのは住民の声を聞く気が無いと発言。宮崎6丁目の方は、「会」の東急交渉に参加して、東急との応答でタワマンの売り出しの為の公共施設の移転であることがはっきりした。鷺沼の方は、2車線幅はそのままで4車線にする計画では、曲がることもできず大渋滞を招く。他の参加者からもそれぞれ意見がでました。
戦後、地元の複数の不動産屋に鉄道を敷く事を伏せて、住民から安く買いたたき、それを買い上げ、宮前区を東西に走る田園都市線を通し、田園都市構想を進めてきた東急は、宮前区のまちづくりは東急がやってきたとの自負があります。鷺沼駅前再開発地区事業という公共施設移転の構想に川崎市長を巻き込むことは簡単なことだったと思えます。
ちょっとまってください。大震災が現実に起こる可能性が高まってきているなか、区の中心から西隅の鷺沼駅前再開発地区に区役所、市民館、図書館を移転することが正解ですか。タワーマンション売り出しの為の公共施設付加計画でまちづくりは大丈夫ですか。
公共施設は誰のためにあるのか、踏みとどまって考える必要があるのでは。新請願署名がそのための一助になることを期待して、署名活動を来年1月末までに3000筆をめどにスタートさせます。みなさんのご協力をよろしくお願いします。
宮前区を考える会 事務局長 猪俣 博
署名用紙 (I印刷用)はこちら 裏(記載部分) 表(8つの疑問)
川崎市HP
(仮称)
鷺沼駅前再開発事業は、2023年度中(24年3月末)に再開発準備組合から再開発組合を設立する予定でしたが
資材費等、建設費の高騰により積算をやり直す必要と、新たな補助金づくりを始めています。
現在の段階をみんなで検討する機会をつくりました。
「再開発・タワマンに異議あり!住民懇談会」
6月15日(土)午後2時~4時
宮前市民館第4会議室
謹賀新年
宮前区を考える会(現宮前区役所を存続し、鷺沼駅前再開発を考える会)は、2019年1月6日の現在の宮前区役所の存続を訴える宮前平駅前での署名活動から出発しました。早いものでまる4年がたちました。
この間、コロナ危機と1万人署名などの私たちの運動で、再開発事業は再三の見直しが行われ、ようやく2024年3月までに都市計画決定と組合設立認可の予定です。
見直しで再開発事業の問題が解決したかと言えば、矛盾はますます深まっています。
①タワマンと谷間の鷺沼駅・線路での風害の影響は未知数です。
②現図書館、市民館と広さを同じにすることでの不合理性。
③駅から反対側に入口を変えた構造物(市民館・図書館)の段階に植木鉢を並べることで、現在の桜並木を大幅に伐採する代替えになるのか。
④なにより、構造物の1階をバスターミナルにして(たまプラザ駅北側バスターミナル構造と同等)にして現在の道路を拡張せず、市道鷺沼線を再開発組合に売却し交通路のはけ口をなくせば、ただでさえ朝夕の交通渋滞は、1日中、常時渋滞にならないか。
今、最大の問題は、建設費の高騰が避けられなくなってきたことです。ウクライナ危機、ガザ危機など世界的な戦争の拡大がエネルギー、資材高騰を生みだし、大阪万博の建設費約2倍の要因にもなっており、これからの日本中の建設費は高騰を続けます。その上で、区役所、市民館、図書館の移転は理にかなったものなのかと言う当初からの根本問題は残ります。
これらが解決しないまま、市民の負担となってのしかかってきます。
宮前区を考える会は、あらためてこれらの問題を整理し、再確認するために、再開発の当事者である鷺沼駅前再開発準備組合と川崎市に一緒に考える機会を持ちたいと講演会への参加と発言を求める申入れも行い、区民のみなさんが考える機会となるよう講演会を考えています。
記
と き 2024年2月3日(土)午前9時30分~12時
ところ 宮前市民館第4会議室
講 演 「鷺沼再開発は誰のためか・建設費高騰とさらなる市民犠牲」
埼玉大学名誉教授 岩見良太郎さん
以上
多数の皆さんのご来場をお待ちしています。
宮前区を考える会
事務局長 猪俣 博
川崎の文化と図書館を発展させる会より、陳情署名の依頼がありましたので、先日開催された緊急集会の報告とあわせ宮前の会のHPに掲載いたします。
緊急市民集会 市民館・図書館 指定管理にしちゃっていいの?開催報告
(川崎の文化と図書館を発展させる会 岡本正子氏報告より関連部分を掲載)
8月9日当日は雨が降ったりやんだりの不安定な天気でしたが、会場は参加者でいっぱいでした。【60名】
この度、私たちの会の代表になっていただいた城谷護さんに、腹話術のゴローちゃんとの掛け合いで「指定管理者制度ってなぁに?」「川崎市は、なぜそれをやろうとしているの?」など、わかりやすく解説していただきました。
時々笑いをはさんで、和やかな雰囲気ですが、既に指定管理になっているエポックなかはらで、利用者ではなく指定管理者の都合のよい運営がされていることや、市民ミュージアムの台風被害の背景にある指定管理の問題、昨年、社会教育委員会議で指定管理について議論されなかったこと、それにもかかわらず、教育委員会は指定管理者制度の導入を決めたことなど、次々と指摘されました。
そのあと、会場から意見を募ると、保育園の例や、大山街道ふるさと館の指定管理を受ける側だった経験から、制度の複雑な面や受ける側の大変さなどもわかってきました。
更に、指定管理者制度以前の問題として、川崎市の文化政策はどうか、市民が利用する施設に予算を投じる気がない川崎市の文化度の低さが根底にあるという指摘もありました。
また、市民館・図書館への指定管理者制度の導入について、ほとんどの市民に知らされていないことも大問題です。
指定管理者制度の問題は、制度を受ける業者の問題だけでなく、業者に任せる行政の側の問題でもあり、制度自体の問題もあるが、制度以前に行政が文化政策をどのようにしようとしているかが、根底にある一番重要な問題なのかもしれません。
でも今は,条例改正が予定される9月議会までに市民になにができるかです。
まずは市民の関心を広げるために,署名活動にご協力をよろしくお願いします。
以上です。ご協力よろしくお願いいたします。
※下の画像は見本です。上のpdfファイルをダウンロードして印刷してくださるようお願いします。
鷺沼駅前地区再開発地区と昭和大学開発地との関連
宮前区を考える会 事務局長 猪俣 博
鷺沼再開発のアセス条例の審査が終わり、審査書が2023年8月4日告知されました。
反対のための1万人の署名や4万枚のビラ2回のポステイング、十数回の交渉など粘り強い運動とコロナ危機によって、大幅な計画の遅れになった。工事自体は、当初計画より5年遅れている。 明らかになって来た問題は、都心への電鉄利用の激減、気候変動による災害に弱い鷺沼駅前のタワマンの価値の不安定化、タワマンの風害、駅前道路交通渋滞、最近では神宮外苑再開発に見られる緑の伐採と鷺沼駅前の桜並木の伐採が重なり始めている。
新型コロナ危機が2020年から始まり上記の問題が発生し、再開発計画は、手詰まりになりました。
昭和大学が下記の図の土地を購入したのが2021年、計画書を川崎市へ提出したのが2022年と、8月8日の昭和大学鷺沼校地・新キャンパス整備計画の説明会で当事者が話しました。鷺沼駅前再開発地区の外側の鷺沼地区計画の変更を発表したのが2023年2月です。鷺沼駅を地区計画に繰り入れました。
昭和大学の説明会で整備計画方針が説明されました。1鷺沼駅周辺の拠点性向上・宮前区残対の魅力向上に資する都市機能の導入です。これは、主語が大学ではなく川崎市です。川崎市の願望が書かれています。なぜなら2番目は、2駅至近かつ住宅地内という立地性を考慮した、大学と地域の憩い・交流の場の創出。これは大学側の立場です。説明会で1番の都市機能の導入とは何かと質問したところ、大学ができることと答えました。川崎市の立場の説明をしていました。まさに昭和大学の誘致で鷺沼駅前再開発の息を吹き返させたようにみえます。それでも区役所移転の是非、交通問題、タワマン問題の解決にいたっていません。アセスが終了しても、実際の工事はこれからです。運動もこれからです。
再開発地区は黒く囲ったところ。鷺沼地区計画はその外側ぐるっと2~30M幅です。昭和大学と周辺地区(3丁目・4丁目)は、第1種低層住居専用地域です。昭和大学の敷地のみ第1種中高層住宅専用地域に変更して大学ができるようにする。
7月3日のみんなの集いで、この件について案内されました。あらためてご案内します。
都市計画素案説明会(鷺沼4丁目・昭和大学ほか関連案件)
7月31日(月)午後7時から8時30分。土橋小学校体育館
①昭和大学問題
〇昭和大学の建造物を4丁目の第1種住宅地区から用途変更で建てようとしている。
〇地区計画の変更は、ごく一部の関係住民に説明しただけ。(昭和大学とは別問題)
②「会」のみなさんは、積極的に参加してください。
用途地域の変更(鷺沼4丁目地区)ほか関連案件について (2023.7)
この件についての公聴会開催について 川崎市のHPによると、縦覧期間中に公述の申出があった場合には、公聴会が開催されます。
(1)日時 令和5年9月2日(土)午前10時から
(2)場所 川崎市立土橋小学校体育館(宮前区土橋3丁目1-11)
(3)公述の申出について
ア 公述人の資格
公述できる方は、川崎市民及び利害関係人(川崎市内の土地に法律上の権利関係を有する方や法人等)です。
イ 申出期間
令和5年8月1日(火)から令和5年8月15日(火)まで
※郵送の場合は令和5年8月15日(火))の消印まで有効。
ウ 書式
「氏名」、「住所」、「意見の要旨等」を記入すれば書式は自由。
見本